QGISによる解析事始め

QGISを使いたい、衛星画像解析をしたい・・・という前に、これらはツールでしかないので、解析方法を吟味したりデータをとる作業は必要です。よく、目的と方法がひっくり返ってしまうことがあるので要注意です。目的が定まらないでデータも不十分だと、結局ただPCに向かっているだけで時間が過ぎてゆきます。あたりまえのことなのですが、これはスタート地点の大きなトラップですので一応記しておきます。「とにかく解析をしたい」ではなく、「何を明らかにしたいか?」を考えましょう。

では、次のステップで、QGISを使うメリットです。最大のメリットはソフトが無料、ライセンスが不要ということでしょう。ほかには、開発プロセスがオープンになっているので、多くの人による改良が日々加えられていることもあげられます。一方、デメリットはまだ完成度の低い部分があり、初心者はトラップにかかりやすいということでしょう。完全なマニュアルがないので、自身の解析に必要な情報をネットで探しながら、答えを探すことになります。専門家と話をしたら数秒で済むことに1か月悩み続けることもありました。ですからあれこれ悩まずに専門家に聞くのも良い(そういうための掲示板もあります)ですが、私自身がそうだったように初心者は質問もしにくいのが実情です。このブログを立ち上げた理由の一つです。

それでは、解析のスタートですが、まず解析用のパソコンとQGISをそろえる必要があります。QGISGISソフトの中では比較的軽いソフトですが、そこそこのスペックのパソコンでないと、あとの解析でつまります。ネット環境(光回線)も必要です。画像や地図情報をダウンロードしなければならないからです。QGIS

http://www.qgis.org/ja/site/

こちらからダウンロードできます。windows版とMac版、Linax版があります。Linax版はわかりませんが、windows版とMac版とではバージョンも挙動も違いますので要注意です。つまずいている原因がソフトのバージョンによる不具合ということがしばしばありますので、そのことも念頭においておきましょう。また、最新バージョンが良いかというと、そうでもありません。往々にして新しいバージョンでは新たな不具合が発生しています。私は最近windows版のQGIS2.2を使いはじめましたが、少し前の1.8と比べつつ、不具合が多ければバージョンを戻そうかと思います。