QGISで世界のネコの分布図をつくる

必要が生じて、世界のネコ科の分布図を描こうと思いました。さて、GIS初心者の私はまた悩みました。そういえばGISでは座標系をあわせるのが基本だったな~。でも全世界なら範囲が広すぎて座標系がいっぱいあります。もしかして、UTMゾーンごとに何十枚と図を作成してから一括してはりつける・・・!?そんなことしていたらたぶん1年かかります。でも、きっとそういうニーズは多いはずだし、GISセミナーで世界地図の上で航空路線を描いたかっこいい図もみたことがありました。そこであれこれ調べたところ、世界全体を図化するときにはロビンソン(Robinson)図法というのがあるようです。もともと丸い地球なので、ゆがみは生じているはずですが、とりあえず図化することはできそうです。次に世界地図を探します。世界の分布図なので、あまり細かい情報は不要です。これにあうものとして、thematicmappingというサイトで、ダウンロード可能でした。シェイプファイル(shp形式)では、simpleとそうでないものがありましたが、今回はシンプルのほうを利用しました。(英語サイトです)

http://thematicmapping.org/downloads/world_borders.php

そして、ネコ科の分布図はIUCNのレッドリストページからダウンロードします。こちらも各種の分布シェイプファイル(shp形式)が提供されています。ログイン登録が必要かもしれません。私は依然にログインidを取得していたので、これはすぐクリア。さらに、各種ごとに使用目的を確認してからの提供となっています。ポップアップ表示されるアンケートに営利目的か・・・などの項目があり、それぞれにYes、Noで答えます。すべてNoだとすぐにダウンロード可能に。ひとつでもYesがあるときは、メールが送信されて数日後にOKかが届きます。出版物での使用などでは注意が必要ですね。それをクリアするとめでたく各種の分布シェイプファイルをゲット。

分布図とともに一つのフォルダにまとめておきます。このとき、フォルダ名を日本語にしないことがポイントです。日本語だとQGISでエラーがでます。

QGIS(QGIS2.2を利用しています)でベクタレイヤを追加と指定して、それぞれのshpファイルを選択して重ねられます。SRSはデフォルトで指定されているように思いますが、必要なら54030(World Robinson)です。