うつりゆくQGISで地質図をつくる

3年以上ほったらかしていたブログですが、久しぶりにQGISを使ったので、備忘のため記録を残しておきます。私がQGISを使い始めたころはバージョン1.8とかでしたが、すでに3.16(最新版はさらに3.2とか)になっていたのですね。久しぶりに使ってみると細部が変わっていて、戸惑いつつもやはり全体としては大きく進歩していました。

今回は知床周辺の地質図作成をしました。産総研の提供している地質図を利用します。こうして地質図のデータも気軽に利用できるようにしていただいて、本当に感謝です。今回は20万分の1を使っています。

シームレス地質図 - ダウンロード索引

用途にあわせてshp形式、またはgeotiff形式を選べます。

 

新規プロジェクトを立ち上げて保存→その後、プロジェクト>プロパティ>座標参照系のタブを開いて、CRSを設定します。元データはJGD2000に準拠していますが、平面直角座標系にするには下記を参照して、JGD2000/Japan Plane Rectanglar CS (数字)という形式にしなければなりません。JGD2000のままだとゆがんで表示されます。下記を参照して知床付近は13なので、

JGD2000/Japan Plane Rectanglar CS XIIIを選びます。

わかりやすい平面直角座標系 | 国土地理院

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QGIS上で表示した地質図

あとはこれを印刷すればよいのですが、かつてはプリントコンポーザというのを使っていました。どこにもその名前はなく、次の通りのプロセスになっていました。

プロジェクト>新規印刷レイアウト

 

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印刷用のレイアウト画面

ここに地質図を表示させるのですが、その前にこれを縦長にしたいと思います。コンポーザーマネージャーもないので、しばらく悩んでましたが、画面のレイアウトの上で右クリックすると、右側にページプロパティが現れました。ここでA4縦に直しました。下図の左側にある地図を追加というアイコンをクリックして、十字のカーソルで領域を指定してやると、その中にQGISで開いていた地図がそのまま表示されます。とりあえずこれで利用できます!

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印刷レイアウトに地質図を表示

 

地質図には凡例が必要です。そこで、下図の場所のアイコンで凡例を追加します。偉く長いのでびっくりしました。仕方ないので、下図の右側にある凡例のアイテムを調整するところで、フォントを小さくします。

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凡例を追加する