2015-01-01から1年間の記事一覧

QGISで特定の地物をクリックすると画像が開くようにする方法

QGISはオープンソースのGISソフトとしてたいへん便利ですが、ときどき思い通りに操作できないことがあります。今回もかなり苦労しました。トライしたのは、特定の地物をクリックして画像を開くという操作です。たとえば、GPS付きのカメラで撮影した画像を地…

Rでヒストグラムをつくる

ヒストグラムは統計の授業でも最初のほうに出てくる基本的なグラフですが、Excelでつくろうとするとアドインを加えたり、区間を定義したりとちょっと面倒です。Rだとかなり簡便に作れます。 1)データの読み込み csvファイルを読み込ませる方法もありますが…

CONTAXレンズを使ってみました

フィルムカメラの時代はもうすっかり過ぎ去った感があります。私は10年ほど前にフィルムカメラNikon FM3Aを購入しましたが、今となってはほとんど使用していません。代わってもっぱら使用しているのはOLYMPUSのデジタル一眼レフカメラE-3です。耐久性も高く…

名古屋でおすすめの博物館

家族旅行で名古屋、岐阜にでかけました。名古屋でトヨタの博物館を観ることにしました。さすがに世界のトヨタです。広大な面積の施設に、自動車や紡績の工場がそっくり入ったような博物館がありました。綿がよじられて繊維になってゆく仕組みを実際に体験し…

弘前市の果樹園と水田の分布図を作成する

業務で、弘前市のりんご畑と水田の分布図を作成することとなりました。 電子情報の整備された今なら簡単にりんご畑の図くらい書けるだろうと甘くみていました。リンゴ畑のデータがなかったのです。ならば、果樹園ならすぐに手に入るだろうとおもいました。こ…

Rでコルモゴロフ・スミルノフ検定

やや古典的なひびきの統計手法ですが、分布の正規性や、2標本の代表値や分布の違いを検定するときに使います。2標本の場合は代表値(一般には平均値でしょうか)が同じなら分布の検定になるという関係だそうです。詳細はほかのウェブにもっと正確な文章が出…

Rでの一般化線形混合モデル(GLMM)解析、どのモデルを使うか

ところで、GLMMについての説明をとてもおおざっぱにすると、芯になる分布を決めておき、さらに個体差とか場所による差をモデルに組み込んで実際のデータにあてはめるという解析です。芯となる分布の形は次のようなものがあります。 0,1データ:ベルヌーイ分…

Rでの一般化線形混合モデル(GLMM)解析、はじめの一歩、つづき

RとパッケージglmmMLがそろったらデータを用意します。サンプルデータが北大の久保さんのウェブサイトにあり、岩波書店から出版されているご著書(7.4.1の章)と比べながら作業できます。(下記ウェブサイトからサンプルデータをダウンロード可能) 生態学デ…

Rでの一般化線形混合モデル(GLMM)解析、はじめの一歩

生態学の分野では統計解析で一般化線形モデル(GLM)や一般化線形混合モデル(GLMM)が利用されるようになっています。実際に解析をはじめる際に、ちょっとしたことでつまずいてきた経験からやはり備忘録を残しておきます。(コンピュータに詳しい人にとって…

ティルトレンズによる流氷の写真

下の本の中にミニチュア風の写真というのがあり、ちょっと気になっていました。私たちの町では流氷が接岸したので、せっかくなのでこのミニチュア風写真にチャレンジしました。 Amazon.co.jp: 深味のある写真を撮るためのフォトクリエイティブテクニック: …

SRTM3から傾斜図を作成する

前回の標高地図ができると、あとは傾斜図も簡単に作成できます。 ラスタ>解析>DEM(地形ファイル) と操作し、標高データのファイルを選択してモードから傾斜図を選択、傾斜をパーセント表示にする場合はその欄にチェックを入れておきます。 そのままだと単…

SRTM3(またはSRTM 90m)データからQGISで標高地図を作成

前回のつづきで、今度は標高別に色分けした地図を作成する方法です。前回は図が表示されているものの、標高データを示しているわけではありません。SRTMは標高データ(DEM)というもので、この標高データを使って陰影図や傾斜地図なども作成できます。手順は…

SRTM3(またはSRTM 90m)データをQGISに読み込む

QGISによる解析の備忘録としてアップします。日本国内だけでなく、世界の標高データが必要となった場合にスペースシャトルによる計測データ(SRTM)は利用価値が高いです。全世界を範囲としたデータ(SRTM3)は解像度が90mと荒目ですが、広い範囲での利用には…

フィールドデータの解析覚書3

unmarkedと同様にdynamic occupancy modelを解析できるソフトとして、USGS(合衆国地質調査所)のウェブサイトでPRESENCEというソフトが公開されています。SRTM解析のときといいほんとうにUSGSにはお世話になっています。このソフトでは、閉鎖系のとき(つま…

フィールドデータの解析覚書2

今回はロシアの共同研究者から頼まれて、「ある/なし」データの解析をすることになりました。彼も数学が苦手で私に頼んできたのですが、やはり数学な苦手な私になにができるか・・・。とりあえず情報集めは得意なのでとにかく調べまくりました。ある野生動…

フィールドデータの解析覚書1

(私は統計や数学にとんと弱い研究者です。なので、ざくっとした理解をしてデータ解析をしています。忘れやすい自分への覚書ですので、あまり信用しないで参考程度にしてください。) かつて野生動物学や生態学の分野では、フィールドでとったデータを解析す…